スバルのにんげんぼくじょう（CS）

主人公の絶対的存在であったパパスを目の前で殺された主人公とヘンリーは光の教団というカルト教団に連れ去られて奴隷にされてしまいます。奴隷生活はあの生意気なヘンリーの性格を矯正するほどの過酷な日々でした。そんな絶望の毎日の中でも主人公は腐らずに母親を助けるというパパスの約束のためにひたすら耐えていました。そんな毎日にマリアという新しい女性の奴隷が登場することで変化が起こります。マリアはとても信心深い光の教団の信徒でしたが、ある日教主のお皿を割ってしまい奴隷にされたのでした。そのマリアが鞭で叩かれているのを見た主人公とヘンリーはマリアを助けるために鞭男たちと戦い助けますが、投獄されます。そしてこの二人の行動に胸を撃たれたマリアの兄はマリアを連れて逃げてほしいと二人に頼みこみ、二人は了承し脱出に成功します。（ちなみに奴隷の解放は重罪です。兄がどうなったのはご想像どおりです）なんとか脱出した三人でしたが陸の孤島からの脱出劇であったため潮の流れに身を任せるほかなくたどり着いた先が運良く修道院でした。そこで助けてもらった三人のうちマリアは、シスターになるために修道院に残り、主人公とヘンリーは主人公の母親であるマーサを助ける旅に出ます。近くのオラクルベリーという歓楽街で場所を手に入れた二人は、ひとまず主人公の故郷の村のサンタクローズに向かいます。そこで見たものは荒れはて、無残な姿となったサンタクローズがありました。その姿を見て絶望する主人公一行は生き残った村人にこうなった原因を聞きます。原因はラインハット軍が攻めに来たことにありました。ヘンリーが行方不明になったラインハットはすべての責任を家庭教師のパパスになすりつけサンタクローズを焼き討ちにしたのです。さらにラインハットは暴走し、連絡船の出航の停止、思い重税を課すなどかつてのものとは思えない国に変貌していました。そのことに心を痛めるヘンリーはただうつむくばかりでありました。そんな一行はある老人と出会います。話を聞くとパパスがサンタクローズにある洞窟であるものを隠したという話でした。それを聞いた一行は探しに行き最奥で天空の剣とパパスのてがみを発見します。手紙の内容は「アベル（主人公と書くのがめんどくさくなったのでアベルで通します。）この手紙を読んでいるということは、なんらかの形は私はそばにいないだろう」といった遺書めいたものでありました。天空の剣も手に入れたのですが勇者でないアベルは装備することができず、マーサを探すとともに父のなしえなかった天空の勇者を探す旅ともなりました。この二つを受け取ったアベルにヘンリーはラインハットによるように頼みます。それを了承し一行はヘンリーの故郷であるラインハットへと向かいます。
一行が辿りついたラインハットはそれはそれはひどいものでありました。重い重税や度重なる戦により華やかな城下町はスラム街へと城内は荒くれ者や魔物がのさばるものとなっていました。それを嘆いたヘンリーは現王である義理の弟のデール（父親は一緒だが母親が違う）のもとへと向かいます。だが、城内は継母の許しがないと王の間に向かうことができず仕方なく地下から潜入をしました。そこで出会ったのがラインハットの実験を握っているはずの継母でした。なんと城にいる継母は偽物で魔物でありました。それを証明するために一行は神の塔にあるラーの鏡を取りに行きます。そしてそれを取ってきた一行は偽物を暴き偽太后を倒しラインハットに安定を取り戻します。その後荒れはてたラインハットを立て直すためにヘンリーは国に残りアベルはマーサと天空の勇者を探すために船に乗って次の大陸に旅立つのでした。

とこんな感じです。アベルにとって一番大きかったことはやはりヘンリーという親友の存在ですよね。ヘンリーにも同じことが言えると思います。お互いがいたからこそ辛い生活の中でも励ましあって生きてこれたのだと思います。実にこの生活１０年です。とても想像ができません。人を救うことをうたっている教団が奴隷を使っているのですから非常に矛盾していることがわかります。ですが、これが世の常ともいえると思います。私たちの世界でも（語弊がありますが）奴隷ともいえるような苦しい生活を送っている人達がいます。その人たちからでる甘い汁を吸って優雅な生活をしている人達もいます。とても正しいとは言えませんがこうでもしないと肥大した人間社会が機能せずに崩壊してしまうと思います。全ての人間が満足に生活を送れるということは絶対にあり得ません。ですがこの不満足な世界の中でもわたし達は幸せを探して生活をしています。というより幸せがないと生きていけないのかもしれません。人によって幸せの定義は違いますが、私にとっては素晴らしい映画や漫画、ゲームに出会ったりおいしいものを食べたりすることです。その幸せの一瞬を得るために生活をしています。このドラクエ５に出会えたことも幸せの一つです。そんな幸せを手に入れる物語がこのドラクエ５です。様々な犠牲を払い、自分自身ではどうしようもできない不幸が降りかかってきても、決して腐らずにひたすらに刹那的な幸せを追い求める。そんなことを教えてくれた気がします。

次回も青年期前半についてお送りします。次回は今回やるやる言ってできなかった結婚イベントがあります。結婚は人生の重大な決断です。夫と妻お互いを生かすも殺すもお互いしだいです。そんな博打ともとれる結婚ですが、お互いに素晴らしい配偶者となれるように努力したいものですね。





まず俺は相手を探すところから始めないとな

△閉じる△

ドラクエ５は今のところ一番好きなドラクエなので、語りだすときりがないので今回は幼少期、次回は青年期前半で、次々回は青年期後半、次々次回ではキャラクターの計４回に分けて書いていきます。

まず物語はまだ６歳の主人公が父親のパパスとともに船着き場に到着するシーンから始まります。PS2版以降ではのちの嫁候補であるフローラと出会うことになります。（DS版ではもう一人の嫁候補であるデボラとともに）とくに絡みなどはなくそのまま主人公の故郷の村であるサンタクローズ村にむかい、またのちの嫁候補であり幼馴染の２歳年上のビアンカに会います。そして、その後すぐにビアンカの故郷のアルカパの村に向かいます。そこで１匹のキラーパンサーに出会います。そのキラーパンサーはまだ幼く近所の子供たちにいじめられていました。正義感の強いビアンカと主人公は近くにあるお化けが出ることで噂のレヌール城のお化けを退治することと引き換えに、キラーパンサーの子供をいじめることをやめるようにいじめっ子達と約束を取り付けます。その夜主人公とビアンカはお化け退治にでかけます。怖い思いをしつつも二人は、お化けを退治してお化けに苦しめられていたお城の人たちを開放してお礼にゴールドオーブというのちの最重要アイテムを手に入れます。そして、いじめっ子達からキラーパンサーの子供を助け以後主人公のかけがえのない相棒となります。（私はこのキラーパンサーの子供にゲレゲレと名付けたので以後ゲレゲレで通します。）パパスとゲレゲレともに再びサンタクローズに戻った主人公は、ゲレゲレとともに散歩に出かけます。その散歩の途中で一人の主人公にそっくりな青年と出会います。その青年が「ぼうや　どんなにつらいことがあっても　逃げちゃいけないよという言葉を残します。（余談ですが２週目をプレイしたときにここで泣きそうになりました。）その言葉の意味を知らない主人公は世界に春を取り戻すために妖精の国に旅立ちます。妖精の国では盗まれた春風のフルートを取り戻し世界に春を取り戻します。その後ラインハットという国に呼び出されたパパスを追いかけるためにラインハットに旅立ちます。そこで主人公は生涯の親友となる第１王子のヘンリーと出会います。このヘンリー幼小に母親を亡くし、継母にうとまれていたためひねくれた性格となっていました。その家庭教師をして欲しくてラインハット王はパパスを呼び出したのでしたが、嫌われてしまったため主人公に相手をさせます。その主人公が逃亡したヘンリーを追いかけているとき継母が雇った暴漢に誘拐されてしまいます。その暴漢を追いかけたパパスを追いかけた主人公はパパスとともにヘンリーを助けるのですが、ここで幼少期最大の山場を迎えます。なんとゲマ（フリーザみたいな敵）、ジャミ、ゴンズと遭遇してしまうのです。子供である主人公やゲレゲレ、ヘンリーなんかでは当然勝てる相手ではなくボコボコにされます。当然パパスが助けてくれるのですが、主人公が人質に取られ手が出せなくなります。パパスは主人公に「お前の母親は　まだ生きている　だから　私の代わりに　母親をさがしてくれ」（うろおぼえ）と言い残しゲマに殺されてしまいます。更に主人公が持っていたゴールドオーブも壊されてしまい、主人公とヘンリーは光の教団というカルト教団のもとで奴隷生活を強いられることになります。パパスが殺された場所に残ったのはゲレゲレの遠吠えだけであった。

とざっとこんな感じです。細かく書いたせいでだいぶ読みづらいものなっていますが気にしないでください。絶対的存在であり子供の主人公にとっての全てであったパパスがゲマに無残に嬲り殺されるさまは心にきます。実際プレイ中に「うわぁ」と溜息をつきましたｗ。そして主人公は父親を失い、ゲレゲレを失い、この後の人生の１０年間（SFC版では１２年間）を失うこことなります。これだけでも十分この主人公になりたくはないと思いますが、まだまだこんなものじゃないです。今書いててまた鬱になってきました。

さて次回は青年期前半について書いていきます。この青年期前半はプレイヤー最大の悩みどころであり、今でもDQスレで喧嘩の発端となる結婚イベントがあります。私も相当悩みましたが今ではビアンカ一択ですｗ。

△閉じる△

　個人的に全５章のうちで二番目に好きなシーンは幼馴染のシンシアがモシャス（メタモンのへんしんみたいなもの）を使って主人公の身代わりとなるシーンです。もともと主人公の村は、いずれ復活するであろう地獄の帝王を倒すために主人公を鍛えるためだけの村で人里離れた場所にあったのですが、魔族にばれてしまい主人公以外の村民を皆殺しにされてしまいます。襲撃がおさまり主人公が隠れていた倉庫から外に出てみるると今まで花や池があった場所がすべて毒の沼地になっていたことに深く絶望します。そして村の中心あたりにあるシンシアの遺留品と思われるはねぼうしを持って復讐の旅に旅立ちます。（余談ですが初見プレイの時にこのはねぼうしを直ぐ下のブランカで売り速効お金に変えました。最低ですね。）
この復讐からはじまる物語というのは今でこそ多くはあるけれども当時は相当斬新だったと思います。他のドラクエ作品でもこれほどまでに重い使命を持った主人公は４くらいなものです。５の主人公もなかなかかわいそうなのですが、この二つの違いは着地点が違うことですね。後でも書くのですが４の主人公は苦労して苦労して最終的に自分に残ったものは虚無感でしたが、５の主人公は苦労して最終的には幸せを勝ち取るというサクセスストーリーとなっています。その点を加味すると４の主人公の方が悲惨と言えるのではないでしょうか。
さて、先ほど二番目に好きなシーンを書いておいて一番目を書かないと怒れそうなので書いていきます。
私が一番好きなシーンは５章のラスボス（５章なのでデスピサロですね）を倒したあとエンディングのシーンです。特に主人公とその仲間たちは気球に乗ってそれぞれの帰る場所に帰り、それぞれの大切な人たちのところに戻った後主人公のみが気球に乗っているときに「勇者の故郷」という曲が流れるシーンが一番ぐっときます。そして主人公が故郷に帰ってもあるのは焼けた民家と毒の沼地のみ。主人公はそれを見渡しがっくりと肩を落とします。とその所に死んだはずの幼馴染のシンシアが現れ主人公は喜びますが、それはマスタードラゴン（ぶっちゃけ元凶）が見せた幻であった。本当に救いのない話です。（PS版以降ではシンシアがよみがえるという設定に直されましたが。）もうねどうしてこうなったですよ。こんな物語を子供たちにさせて何を訴えたかったのですかね。私は大好きですが。

ただでさえうつ病の私がこれ以上ドラクエ４について語るとさらに陰鬱となるのでこれで終わりにしときます。
明日はドラクエ５（DS）について語っていこうと思います。

△閉じる△